いとの音楽ブログ

バンド紹介、ディスクレビューからセンチメンタルな独り言まで幅広く取り扱っております。どうぞごゆっくり。

ライブいかなくたって音楽への熱量に差なんてないとかなんとか

 

最近ブログを更新するたびに「お久しぶりです」って書き出しになってしまうほど更新が滞ったブログを読んでいただいている皆さん、ありがとうございます。好きです。いとです。

 

いきなりなんですけど、音楽を聴いているひと、とりわけロックバンドを好んで聴いているようなひと、周りにぜんぜんいないですよね。学生の頃もそう思ってたんですけど、社会人になって、仕事の愚痴と女性関係のだらしなさしか話題に挙がらないような飲み会が増えれば増えるほど、「あのバンドがかっけえ」みたいな会話が減っていって、音楽ってそんなにマイナーな趣味だったっけなとか考えちゃう今日この頃。

 

 

ここ数年トレンドの、赤裸々でだらしない恋愛模様をリアルな目線で描いたような歌詞の曲だって、ほんとにまじで女にだらしないやつは聴いてないんですよ。ほどほどに恋愛してきて、一度や二度あった程度の酒の失敗みたいな一夜の過ちやらひと夏の思い出やらを引きずって、誇張して、武勇伝みたいに語っちゃうような男が「あーマイヘアやっぱ刺さるなあ」みたいなことを言ってるだけで、真に刺さるべきめちゃくちゃに女遊びしてるような男はむしろロックバンドなんか聴いてる暇はない。そんな時間あったらセフレの喘ぎ声を聴いてるよあいつら。

 

そんなこんなで、音楽を、バンドを、インディーズを聴いてることを趣味にしてるような人間はまれ。Twitterのタイムラインに現れるあのバンドを推してる界隈も、日タグでつながったあの人たちも、同じフェスに参戦して写真を撮ったあの人たちも、みんなまやかし。フォロワーは数字。存在しないんですよ実は。あなたがみたのは幻覚。だってふつうに生活してたら、好きなバンドを羅列して「インディーズバンド好きです」ってゴリゴリ主張してくるやつなんてまったくいないし。

 

しかも、あれだけロックバンド好きです、ライブいかないと死ぬ、って言ってたあの人たちも、突然熱が冷めたのか、目が覚めたのか、ふつうに音楽から離れて「バンドかあ、最近全然音楽聴かないからわかんないなあ」とか言い出す。死ぬんじゃなかったのかよ。生きててよかったよ。心配させるんじゃねえよ。

 

 

それで何がいちばんつらいかって、最近、自分がその「音楽から離れたひと」って思われつつあることで。

 

たしかに最近忙しくてあんまりライブに行けてないし、前より入荷日に欠かさずCDを購入する機会は減った。忙しさを理由に好きなものへの時間を削るようなところも、熱が冷めたみたいに映るのはわかる。

 

かといって、音楽聴くの、飽きたんだね。ブログ最近更新してないしね。みたいに思われてしまうのはちょっと不本意で。

 

音楽に限った話ではないかもしれないけど、「好き」をアウトプットしなくたって熱を持ち続けることはできると思うんですよ。アニメを観ることだって、アイドルを追っかけることだって、他人にアピール無しでいくらでも続けられる。ましてや音楽を聴くなんて、耳にイヤホンぶっ差すだけ。驚きの手軽さ。ダックスフンドの足でも跨げるハードルの低さ。

 

そりゃ聴きつづけてますって。通勤途中。家に帰って雑に家事をこなす最中。就寝前の堕落を満喫するあの時間。ずっとポップスとの違いのわからんロックンロールを耳に流し込んでる。

 

これ、もう音楽への熱量そのままってことでいいんじゃないかな。CDの購入枚数が減ったって、新しい音楽との出会いが少し減るだけ。ライブいく本数が減ったって、音楽の聴き方のバランスが少し変化するだけ。ブログの更新が減ったって、音楽の感動を人に伝える回数が減るだけ。音楽への熱量なんか変わっちゃいない。好きなものは好きのまま。

 

てことは、ライブに全然いかないっていうファンも、昔からライブに行きまくってメンバーに認知されてるようなファンも、それだけでそのバンドへの熱量とか、憧れとか、自分だけが知ってる特別感とか、そういう想いに差が出るようなもんでもないし、比べるもんでもないって、最近すごく思います。

 

だから、ライブにどれだけ行ってるとか、CDどれだけ買ってるとか、そんなことでマウントとるような悲しいことはしない方がいいんじゃないかなって、SNSで見かける人たちとか、過去の自分とかに言ってやりたくなってこんなとりとめないブログを書いてるわけなんですけど。

 

 

まあ。

 

お金あればCDめちゃくちゃ買いたいし時間あればライブ死ぬほど行きたいしあわよくば写真におさめてSNSで発信してこんなにたくさん良い音楽に触れてんぞってアピってマウンティングしたくなっちゃうんですけどね。

 

僕もまだまだ精神年齢が赤子の域なので。

 

 

 

あー、まじでわんわん泣けば全部ゆるされて、全部与えてもらえる立場で一生過ごせねえかなあ。南無。