なんか、いつの間にか2月になっちゃいましたね。この調子だといつの間にか2020年になってそうですけど、皆さん、どうですか。日々、成長、してますか?
ちなみに僕は最近あまりの変化のなさに職場のおっさんから「最近どう?楽しいこととかあった?」との質問に「タノシイ…コト…?」とまだ語彙がプログラムされてないロボットみたいになってしまいました。今日も自らに注油してメンテナンスするかのように音楽聴いてます。いとです。大丈夫です。
そんな僕が今回したいのはズーカラデルというバンドの話。
とりあえず人に不快感を与えづらい落ち着いた声だとは思うので再生して聴きながら続きを読んでほしい。
このアニーという曲、一昨年公開されてから口コミやバンドマンのツイート等から広まりなんと今や100万回再生に迫る勢い。
バンド的にも今年の頭に「これはバズるぞ!2019」で2位になったことも相まっていまノリにノッてるところです。
まあ、職質慣れしてそうな不審者感ただようボーカルのビジュアルからはどことなくアジカンのゴッチ味を感じるものの、曲はシンプルに良い。ちゃんと聴いた上で嫌いっていう人も少ないのではないでしょうか。
ただ、YouTubeのコメント欄を見ると「量産型」「サビが普通」とかけっこう言われてるように、まあ確かに「なんだそれ!?」と度肝を抜くようなインパクトはなく、バズるタイプのバンドかと言われると、微妙かもしれない。
かくゆう僕も、この「アニー」を聴いてから、他の曲を掘り下げるでもなく、"一応聴いたことあるけどあんまり知らんバンド"として見てたんですが、去年の11月に出したミニアルバムをたまたま聴いてみたところ、これがすごくよかったんですよね。
MVは正直代わり映えしない様子。
途中からメンバーが電飾をまといだしてボーカルの頭にも盛り付けられてること以外、アニーとほぼ同じ。職質されたがってるだろあんた。
ただ、ノリやすさと気だるさと切なさを同時に実現してる彼らの曲調は、明らかに武器として通用するくらいパワーアップしてるなと思いました。
一発でメロディを口ずさめるくらいのキャッチーさはないけれど、その分スルメ的な良さがあって、聴けば聴くほど聴きたくなる不思議さ。
そしてアルバムの中でも特に好きなのがこの曲。
突然コマ送りで日常映す小技すな。
さっきキャッチーさがないとかなんとか言いましたけど、この曲はメロディがすぐに頭に残りました。サビもサビ以外も。
それに加えて歌詞がすごくいいなと。
「今からこの世界が優しく変わらないかな
嫌いなあんたがいつか幸せになれますように」
とか。
こういう"そうありたいけどなかなか素直にそうは思えない"歌詞って、イケメンのシュッとしたボーカルが歌うと、たぶんまっすぐすぎて目をそらしたくなったり、かっこつけてんなあと腹が立ったりしてしまいそうなものですが、彼らの曲じゃ全然そんな気持ちにならないどころか、自分もそう思えるような人間になりたいなって自然と思えてきます。
優しくなれるんですよね。彼らが持つ、少し野暮ったくて気だるい、でもどこかちゃんと優しい空気感があるからこそなのかなと。
ズーカラデル。どうですか。成長とも呼べるかわからない程度に、ほんのちょっぴり昨日より優しくなれますよ。
では。